温めすぎで不眠?

12月に入って本格的に寒くなってきましたね。
山梨では最低気温が氷点下という日も珍しくなくなってきました。
そこで患者さんの話を聞いてみると、寝るときに電気毛布や電気あんかを使っている方がチラホラ。
布団の中が温かくなって寝やすくなる気もしますが、実はそれが勘違いの可能性もあるんです。

寝ている最中は体温が下がる!

睡眠に関する本によると、眠るためには身体の中心の温度が下がる必要があるそうです。
(寝起きに腰が痛いというのは、体温が下がって腰が冷えたためと言えますね)
体温を下げるために何をするかというと、手足を中心とした体表から熱を放出するんです。
しかし、電気毛布や電気あんかで温め続けていると、熱を放出するどころか温まってしまいます。
その結果、身体が睡眠時の状態になれず、寝付けない・眠りが浅い・途中で起きてしまうなどの問題が起きやすくなります。

朝は寒くて当然です

そもそも、冬に限らずどんな季節でも1日の最低気温は朝なんです。
(よっぽどの悪天候だと話は変わりますが……)
つまり寝付く頃より目覚めの時が寒いのは、地球の生物なら想定していること。
一晩中温かいのは逆に身体にとって想定外なのです。
それでは調子が狂って眠りにくくなってしまっても何ら不思議ではありませんね。

布団だけは温める!

とは言え、山梨は底冷えしますし北日本ならばもっと寒い地域もあります。
何の工夫もしないで寒いままでは寝つきにくいですよね。
そこでお勧めしたいのは、電気毛布や電気あんかで寝る前にだけ布団を温めるという手です。
布団に入る時にスイッチを切れば余熱で寝やすく、寝ている間も自然に冷めていきます。

世の中では冷え対策が叫ばれているので、ついつい温めすぎがちです。
しかし過ぎたるは及ばざるがごとし。
体温変化に合わせたほどよい温度調整で、冬でも心地よい睡眠を!

ちょうど消費者庁で注意喚起されていました。
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低温やけどにはご注意くださいね!

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